初めての公園と台風
ちょっと足をのばして、いつも行く公園よりちょっと先の公園に行きました。
ドッグランこそないものの、駐車場近くこじんまりした子供用遊具を置いたコーナーがあるだけで他にこれといった施設はなく、大きな池に沢山の緑で私はたいへん気に入りました。
レオンとロイが気に入っているのかまで、はっきりはわかりませんがロイはピューッと伸びたり縮んだりするリードを上手いこと利用して小走りに先に行ったり戻ってきたり、レオンもサクサク歩いてくれて感触は悪くないようです。
私もちょっと遠出のドライブで気晴らしになりました。
そんな楽しい日も束の間、恐ろしい台風の日を迎えました。
東京に住んでいるほとんどの人と同じだと思いますが、急な丸一日の休日になりました。
あまりの報道に、さすがの私も前もってカセットコンロぐらいと買い物に出かけたもののコンロは買えてもガスボンベは売り切れ、懐中電灯もなく、どこへ行っても長蛇の列で疲労困憊しガスボンベなしのカセットコンロとレオンたちのおやつだけ買って戻って来ておりました。
台風当日はせっかくの休みなのだから掃除したり普段できないことを、と色々考えていましたが、朝早くからのあまりの雨風に怖くて心細くて何も手につきません。
色々用意していた食材を料理する気にも食べる気にもならず、本を読んでみても文字は目に入っても頭には入りません。
ロイは不安そうに小さく丸くなって震えています。レオンはのんびり寝ていますがそれはそれでなんだか余計なことを考えてしまいます。
もし、よくテレビで見るような床上浸水とかなったらレオンとロイを抱えてどうしよう?
避難所に犬連れて行くわけには行かないし。
そんなことを考えているとスマホが大きな音で緊急避難警告を伝えます。
スマホが鳴るたびに飛び上がるほどびっくりして、そのたびにロイが不安そうに私を見ます。
ダメだ、まだ明るいうちにとにかくもう少し安心できると所へ車で移動しよう。そんな事を考え、でも何処に?
引越す前のもう少し私が良く知っている場所に。
そこは大丈夫なのかな?
とりあえず思いついて、近くに長いこと住んでいる音楽仲間にメールすると
「大丈夫ですよ。もしもの時は私が救助に行きます!」
と心強い返信が。
でも、その間にも外では避難を呼びかける役所の放送が。
え〜ん。無理かも〜
と思い、音楽の先輩姉さんにメール。
「そちらはどんな感じですか?私は車で移動しようかと、、、」
と送ると即電話が鳴って、
「ウチに来る?」
と言う彼女の一言。
?!
「良いですか?」
「車が危なくなければ、気をつけておいで」
うわ〜ん
「そうしたいです!私も不安だし、ロイが全然ダメで。」
「雷鳴ってないのに?」
「・・・はい。」
電話の向こうで微笑んでいる彼女の気配を感じて少しほっとして。
で電話を切った後、出かける準備をしたものの、今になれば何がなんだかわからないまま荷造りしていました。
彼女のお家になんとか着いて〜車を運転中にもナビが何度も緊急避難警告を受け、本当に初めての経験でした〜彼女と彼女のご主人の顔を見たらやっと落ち着きました。
なんとレオンとロイは二人に会えて大はしゃぎ!
ロイは車の中でもガタガタ震えてたくせに、家の中を我が物顔で走り回りお二人のベッドの上でもはしゃいだそうで、(その後は寝室禁止にしていただきました)レオンもヘラヘラしながら歩き回り、こっちがびっくりです。
でも私も朝から全く食欲がなかったのに急にお腹が空いて。
彼女が焼いてくれたパンを食べお茶を飲んで、あ〜良かったあ。
夜は彼女と一緒にパスタとサラダを作って皆んなで食べました。
停電した時の為にと作っておいて結局一人の時には食べられなかったゆで卵を慌てて出る時にバッグに入れてあったのでそれをサラダにのせました。
食後のコーヒーをいただいて、ひとしきりおしゃべりをしていると台風は去り、外もすっかり静かになりました。
「泊まっていけばいいよ」
とお二人は言ってくれましたが、
我が家がどのようなことになってるかわからないし、ゆっくり帰ります。
と超すいている道をゆっくり帰ってきました。
途中、大きな木が倒れていてパトカーが止まっていたりする光景を何度か目にして、やっぱり普通じやなかったんだよね。
と思いました。
で、次の日のレオンとロイです。
土曜日にはしゃぎすぎで疲れて良く寝ているので安心して仕事に出かけました。
彼らには思わず嬉しい日になったようです。
もちろん私も。
本当にありがとうございました❤️
私はテレビはほとんど車に乗っている時にしか見ませんが、今朝、車に乗った時にニュースやワイドショーで今回の台風の酷さを改めて感じました。
あの日一日だけでもあんなに怖かったのに、その後も辛い思いをしている人がたくさんいて、私はたまたま免れただけなんだなと思いました。
私の知り合いで台風15号の後一週間停電を経験した人がいます。
彼女とメールでやりとりしても心が痛みましたが、どんなに想像してもたぶん完全に理解することはできないのだと思います。
やっぱり、私の沢山の姉さん達が言うように今に感謝して自分に起きることを受け止めていくしかないのでしょうか。
いろいろ考えさせられる出来事が続いています。