緑川愛の日記

レオンとロイとの日々

その日は突然に

昨日、レオンが倒れました。

今まで出会ってから一度もごはんを食べたくないと言ったことのないレオンが初めてあまり食べたくないと言って、食べなよと私が言うとじゃあって一応食べてくれて。

でも立てなくて。

そのまま逝ってしまうんじゃないかと思いました。

引っ越して間もないけど、かかりつけの獣医さんではなく近所の獣医さんに飛び込みました。

 

とても良い先生で取り乱した私の話を丁寧に聞いて、的確なアドバイスをしてくださいました。

 

家に連れて帰って来て、でもリハーサルと仕事があったので、出かけては走って帰り出かけては走って帰って今にいたります。

 

昨日は点滴の後、ゆっくり休めば今日はもう今までのレオンに戻ってくれるような気がしていました。

 

でもすごく良くなってるとは言えない。

 

今日はレッスンと仕事で仕事の方はある程度集中して出来るだろうけど、レッスンは気心の知れた生徒さんを前にきちんと出来そうもないと思いお休みにしてもらいました。

 

今日一日、明日一日、その次の日もゆっくり休めば、回復するかもしれない。

 

レオンは癌の手術を三回しています。

それを乗り越えてこの歳まで来たなんて強い犬です。と先生に褒めていただきました。

 

本当にどう計算してもいい歳ですので、

いつ逝ってもおかしくないんです。

 

私はずっと、その日が来ることを覚悟して来ました。

私もいつか死ぬ。

レオンも必ず死ぬ、私より前に。

そうじゃなきゃいけないし、しっかり送ろうと。

 

今、悔やまれて仕方ないのは、引っ越しという環境の変化にも犬達は平気で、山中湖へ遠出をし、毎日あちこちの公園に行きはしゃいでいたこと。彼らも喜んでいると勝手に思って。

その私のとった行動全てがレオンをこんな風ににしたんだという思いから逃れる事ができません。

出会った頃から、野良犬時代の空腹を満たす癖のようで水でお腹いっぱいにするレオンを制止していました。

でもそれは先生に好きなだけ飲ませてあげてください、体が欲しているのだからと言われて、とても反省しました。

この暑さの中、好きなだけお水を飲ませてあげなかった。

だってすぐにお腹をこわすから、それはそれで見ているのが辛いほどだし。

吐いてしまうし。

でも、でも、

と、何を考えても自分のした事全てがレオンを苦しめて死なせていくような気がして。

 

昨日からほとんど眠れず、食べられません。

 

誰かに連絡してそばにいて欲しいと思うほど不安です。

 

でも今私は一人ですし、一人でレオンを見守らなきゃいけないんだと思います。

いえ、ロイがいます。

状況がわかるのか、私のそばにぴったりといつになくいい子で寄り添っています。

 

回復して欲しい。

もう一度涼しいところでのんびり一緒に散歩したい。

レオンごめんね。本当にごめんねという気持ちに終始します。

 

でも何があっても、しっかり受け止めなければと自分に言い聞かせています。

今からはもう後悔しないようレオンに一番いいようにできるように。

先生の

「もっと自由にもっとのんびりとさせてあげてください」

という言葉を忘れないようにしよう。