ちょっと私のこと
この二匹、レオンとロイが私にとって唯一の家族です。
私はいろいろあって、天涯孤独であります。
入る墓もない(笑)
でも、私の素敵な女性のお友達は
「あら、私だってそうよ。今時珍しくないわ」
とか、
「お墓なんかなくたって大丈夫です!」
とか、皆さんたくましいです。
実は今、私の右足の指は一度骨が折れて今くっつきかかっているらしい。
一カ月以上、なんか痛いなあと過ごしていて、たまにすごく痛む時もありかばって歩いているうちに腰痛がひどくなり、接骨院に行きました。
「やっぱり腫れてるし、一応整形外科に行った方がいいですよ」
といわれ、そうだよね、もし捻挫とかじゃなく痛風とかリウマチとか違う病気でも早いうちにわかって治した方ががいいよね。と思い整形外科へ行ってレントゲンを撮りました。
「なんか負担がかかったんでしょう。折れた跡がありますね。もうくっつきかかってますし、こうなったら何にもすることありませんね。」
とクールなのか呆れてるのか、多分どっちかの顔の先生。
「あと一カ月くらいは痛いから」
と言われて帰ってきました。
その後大事にはしているつもりなのです。
もらってきたシップを貼ったりテーピングをしたり、でもある日、歩いていてまた同じ場所がグキッとなって「痛たた、、」となりました。
その日からまた痛みが増していて💦
またやった?
それまで「私知らない間に骨折れてたんだよね〜」
と、笑い話で話していたのですが今回はなんだか言えず今、ここで告白しました。ハイ
そんな日々の中、リハーサルでピアノを弾いている途中でいつもの癖で自分で肩回りをマッサージしていると
「?」
何かいつもと違うものが鎖骨の上に。
しこりみたいなもの?
結構大きい。
初めての経験でした。
リハーサルの休憩中にスマホで調べてみると、出てくる出てくる。
画像なんて見ちゃいけません。
あ〜どうしよう。
短い休憩中にいろいろなことが頭に浮かびました。
大したことはないだろうという考えの上に、最悪の考えが次から次へのしかかってきて振り払うことが出来ません。
リハの帰りにあちこちのセールを見ていこうと決めていたのに、見る気なんかおきず早々に帰ってきました。
いろいろあって、今やっと落ち着いて幸せだなぁと思う毎日なのに、これも何かの試練なのかなあ。
入院や手術とかなったらレオンとロイはどうしたらいいんだろう。
いや、レオンを見送る前に私が先に逝くことになっちゃうのか?
誰にレオン達を頼もうか?
いや、その前に病院どうする?
そんなことを考えている間に行きは遠かった道のりをあっという間に帰ってきて、何をしていても頭の片隅にモヤッとした固まりがあって、鎖骨の上にはしこりがあって。
次の朝起きるとやっぱり頭の固まりと鎖骨の上のしこりはあって、私にはしばらく様子を見ることは出来そうもないので、とりあえず近くの内科へ行くことにしました。
なんせ引越したばかりで整形外科も初めてなら内科も初めてで。
でも先生は優しそうで少しホッとして。
でもやっぱり内科の先生はうーんといったまま考えこんでしまって。
「難しいですね。大きい病院で調べてみますか。」
と、私のしこりを眺めたり少し触ってからおっしゃいました。
予想していた通りだったので
「やっぱり一番心配してしまうのは癌なんですけど」
と言うと
「うーん」
本当は、、それはないと思いますけど、と言って欲しかったのだけど。
「調べてみますか。紹介状書きましょうか?」
「はい、お願いします。」
で、その足で同じ町内にある総合病院に紹介状を持って向かい受付をしました。
「診療は一時間後です」
と言われて、そうだレオン達が家で待ってるんだったと思って一度家に帰ってレオン達にごはんをあげて、また病院へ。
外科の先生に会ってCTを撮りましょうと言われてCTを撮るまで一時間。CTを撮ってからもう一度先生に会うまで三時間。
ずっと同じ待合室で。
またしても、良い考えと悪い考えが交互に、でも断然悪い方が有利で。
他の患者さん達も皆、じっと待っています。
ほとんどの人達が何もせずに、たとえば本を読むとかスマホを見るとかせずにじっと空中を見ながら待っています。
みんなみんな私と同じに違いない。
昨夜からあんまりいろいろ考えてたせいで、もし最悪の結果だとしても、それが運命ならしょうがないよなという気分になってきました。
せめて今決まっている仕事はしっかりやりたいなあ。
昨日まで頭にあった悩み〜たとえばちょっと嫌なことを言われた人にもう一度会う時どんな顔して行こうかなとか、洗面所の水漏れはいつ直してくれるのかなとか〜はどうでもよくなりました。
そんなことを考えていたら、やっと名前を呼ばれておそるおそる診察室に入ると
「はい、リンパ節の腫れでした。悪性じゃないから大丈夫ですよ。疲れからとかです。そのまましばらく様子見て。」
いやあ、良かった‼︎
もうその一言です。
でも二日間、またいろいろ考えました。
レオンが倒れた時、私を支えてくれた姉さんの言葉が何度も何度も頭をよぎりました。
「その日に起きることは全て奇跡でもう二度とないのだから、有難いんですよ。」
本当に本当だ。
また、最近忘れかけていたかもしれないな。
内科から総合病院に行く途中、あまりに不安でメールしてしまったもう一人の私の大事な姉さんもすぐに返信してくれて、励ましてくれました。
本当の家族がいなくてもこんなにたくさんの人に支えてもらってるんだなあ。と思いました。
レオンとロイは家族なんだから、自分の身体も大事にしなきゃ。
ちょっとじやなくなってしまったけれど、最近の私のことです。
そうそう、洗面所の水漏れはやっぱりなんとかしてもらわなくちゃなあ。
と今は思っています。