ロイのこと
ワイヤーフォックステリアのロイとは三年前に出会いました。
お祭りの日にペットショップで特売されていました。
まだ生まれて2、3ヶ月の小さな子達はガラス張りの箱に入って20万円から30万円の値札が付いていましたが5ヶ月以上の大きめの子達は外のケージに入っていて7ヶ月のロイは特売で5万6千円の札が付いていました。
とりわけ大きくなっていたロイはケージに目一杯な感じで下にひかれているトイレシーツの自分のオシッコの上に横たわっておりました。
その頃私は、ワイヤーフォックステリアの老犬を世話していたので思わず上からじっとロイを見てしまいました。
背中から
「今なら、もう少しお安くしときますよ!」
と声が。
だから、そもそも生き物をそういう風に買うってさあ。
と思いましたが、そこでそんな風に言っても仕方ありません。
「わたし、今お金持ってないし、、、」
と言うと
「お取り置きしておきますよ!」
( ・・・だからぁ)
「じゃ、現金だったら5万円!」
(・・・)
横たわっているロイの耳をめくると真っ黒に汚れています。
「家に戻ってお金とってきます・・」
「まいどありがとうございます!!」
というわけで、我が家の一員になりました。
今まで犬と一緒に暮らして、あの耳の黒いのは絶対にただの汚れではなく何かあるとすぐ思いました。
明日、獣医さんのところに行かなきゃ。
次の日、病院に行って先生に
「特売されてたから、連れて来ちゃいました。耳が真っ黒なんです」
と診せるとその汚れを取って顕微鏡で見た先生が、
「今時、珍しいから見てみてください」
とおっしゃるのでおそるおそる顕微鏡をのぞくと黒くてまん丸の足がいっぱいあってそれをバタバタさせている物体が!
「マダニです。たくさんいるから一応抗生物質も飲みましょう」
やはりそんなことだったか、、、
「いやあ、この子にこれだけいるんだからそこのペットショップの子達は全滅ですね。」
で、治療してもらってお薬をもらって。
でも1週間後にまた先生に会いに。
「あの、レオンに移っちゃいました💦」
と全員が良くなるまで一カ月かかりました。
という出会いのロイですが、一応7ヶ月までペットショップで皆んなに可愛い可愛いと言われていたらしく、レオンと違って人を怖がったりおどおどした様子はありませんでした。
続きはまた